日曜スケッチ散歩　浄瑠璃寺　東大寺二月堂　興福寺猿沢の池　成田山新勝寺　照月湖　宝台樹　ドゥブロブニク　茂原牡丹園　リアルト橋　アドリア海の真珠　サン・マルコ寺院　モンテネグロ・コトル　笹ヶ峰夢見平　上総大久保駅　野島崎灯台　

2018年作品

　大阪城　水彩Ｆ６

　京都のお寺の境内では水彩スケッチが禁止なので、行ったことのない大阪城を選びました。なかなか難しい構図ですが、なんとか仕上げてみました。

　浄瑠璃寺三重塔　水彩Ｆ６

　光の関係で、午前中本堂を描き、午後三重塔を描きました。水彩画はやはり現場で描かねばなりません。
●水彩スケッチを禁じられたお寺　・・・・・　東寺、醍醐寺、岩船寺（岩船寺はシーズンのみ禁止）
◎水彩スケッチを許可されたお寺　・・・・・　浄瑠璃寺、西明寺（湖東）
　東大寺周辺は皆さんが描いていました。同じ世界遺産でもイタリアやクロアチアは自由でした。
　湖東三山の西明寺も許可されて向かったのですが、電車から見ると雨模様、彦根で引返しました。７、８年前の3月に訪れた際は降雪が凄かったので印象に残っています。湖東は北陸と同じなんですね。

　二月堂への道　水彩Ｆ６

　有名なスケッチポイントですが、この日はアメリカから来られたグループが水彩を描いていました。樹々に季節感を表す色味が少なかったので、私は思い切って左の木を黄色くしてみました。アメリカ人の凄く上手な方は、この木の代わりに柿の木を描いていました。
　　　　「柿食えば鐘が鳴るなり東大寺」
　アメリカ人の方が日本を良く知っていました。負けました。

浄瑠璃寺　水彩Ｆ６

　関西の境内で水彩スケッチをさせて貰えるお寺は本当に少なくなりました。有名なお寺なのに、感謝感謝です。

黄色い葉　（宝台樹）　水彩Ｆ６

　奥利根の宝台樹は武尊山の裾野にあたり、自然豊かな土地です。私が好んで出かけた玉原高原も武尊山の裾野で、同じ西麓でも宝台樹はやや北になります。宝台樹は白樺がよく、玉原はブナがいいです。ただし、熊がよく出没するそうなので気をつけなけらばなりません。私は、未だ出会ったことはありませんが。

興福寺五重塔　水彩Ｆ６

　猿沢の池から望む絶景のポイントです。昔、夏に油彩で描いたことのある風景を水彩で描いてみたくて訪れました。一番困ったのは、秋の季節感が出なかったことです。３本の常緑針葉樹、1本の柳、どれも緑色なので、許せる範囲で黄色くしたつもりです。

大沼の紅葉　（千葉市動物公園）　水彩Ｆ６

　千葉市動物公園の紅葉です。シニアなので、入場料は免除、問題は700円の駐車代。手前の街中に留めて、私は歩きました。鎌取カルチャーセンター、野外スケッチの教室で描いた絵です。（2018.12.2）

石段　（成田山新勝寺）水彩Ｆ６

　成田山の池の周りの紅葉が絵になるという話を聞いたので、早速出かけました。１２月４日、紅葉は終盤を迎えていましたが、それでも樹木によっては美しい姿を見せてくれました。黄色い落葉に彩られた石段を描きました。

海水浴場（ドゥブロヴニク）　水彩Ｆ６

鴨川縁　水彩Ｆ６

　関西スケッチ旅行の初日、都から離れた醍醐寺を選び勇んで駆け付けたのですが、水彩スケッチは禁止ということで、意気消沈して鴨川べりをぶらついていると、対岸に古い木造の建物が並んでいる景色が目に留まったので描きました。

白い曼殊沙華　水彩Ｆ６

　白い曼殊沙華を頂いたので、それに道端に咲いていた赤を加え、さらに葛やヤマゴボウ、公園に転がっていたトチの実を並べて秋の彩りを描いてみました。

照月湖秋色（北軽井沢）　水彩Ｆ６

　大好きなポイントです。昨年は、盛りを過ぎた紅葉を汚く描いてしまったので、今年は見た目より黄色く明るく描きました。

宝台樹（奥利根）　水彩Ｆ６

　余りにも美しいので、二日に亘り訪れました。白樺は散り始めていましたが、モミジはちょうどよいタイミングで、赤と黄色のコントラストが印象的でした。今まで知らなかったことを後悔するほどです。なお、地元の方に、熊が出るのによく一人でのんびりと描いていられね、と。

携帯　（クロアチア、ドゥブロヴニク）　水彩Ｆ10

　ドゥブロヴニクの旧市街で一休みする少女達。何を調べているのでしょうか？

烏瓜と柿　水彩F6

　教えることは、自分の勉強になります。今日は烏瓜を探しに出かけました。

栗とカボチャ　水彩F6

　旬のものを描きたいと.、栗とカボチャ、松かさを揃えました。道の駅で見つけた観賞用のペポカボチャ（別名、おもちゃカボチャ）の黄色が効いていると思います。最近は、材料を探すのが楽しみになっています。

白い牡丹　水彩F4

　4月に茂原牡丹園で個展をさせて頂きました。その期間、暇に任せて描いたのですが、問題は花ではなく左下の部分。にじみ、垂らし込み、弾き飛ばし、そして洗い、繰り返し遊んで3カ月、こんな絵もありかと載せました。

鶏頭　水彩F４

　沢山の色合いの鶏頭を用意して描きましたが、気に入らなくて、白い花を赤く塗り替え、左下の方を遊んでみました。青い葉にもオレンジを重ね、最初の花色は殆ど残っていません。最近は、絵を壊すケースが多くなっています。

Kさん　水彩F6

ノウゼンカズラ　水彩F6

　近所の方から頂いて描きました。

路地（ヴェネツィア）　水彩F6

　往路と同じ道を戻ろうと試みても上手くいったためしがありません。修復を重ねた壁の赤い色合いが綺麗だったので描きました。

盛夏のみなと公園（２）　水彩F6

　難しいモチーフです。だからこそ、追い求めるのでしょうか。油彩で描いてからそろそろ20年になります。

カボチャ　水彩F4

　一年前に描いてあったものに加筆しました。一年間の自分の変化に驚いています。

旧港　（ドゥブロヴニク）　水彩F6

　j城壁の先端から陸地の方を描きました。

夏にバラ　水彩F4

　盛夏、結婚披露宴会場に彩られた薔薇のフラワーアレンジメントを頂いたのでモチーフにしてみました。花は短くちょん切られてオアシスに挿されてあったため、葉が全く無かったので、鉢植えの赤い四季咲きの薔薇と葉を添えました。脇役の白いバラが目立って仕方がなかったので、青い絵具を垂らし込んで隠しました。

盛夏の紫陽花　水彩F4

　紫陽花も種類が多く、これは装飾の花弁が非常に細かいものです。しかし、私は最近、花弁の形はどうでもよく、花と花との空間、絵全体のバランスを重視して描きます。

黄色い牡丹（茂原牡丹園）　水彩F6

　絵と言うのは面白いものだと痛感しました。現場で描いてあったのですが、UPするのを忘れていました。思い出して保管ケースから出してみるととても載せる気にならない絵でした。3ヶ月間遠ざかっていると新しい目で見えました。色々弄っているうちに以前より面白い絵になりました。

盛夏のみなと公園　水彩F6

　20年近く前になるでしょうか、モネの池を連想させるここに油絵具を持って良く通いました。近くに根岸茂行先生が住まわれており、ここで描かれているお姿を拝見しました。私にとっては現場で描く風景画の原点になった場所です。油絵では得心のいく作品を少しばかり描けましたが、水彩ではまったく絵になりませんでした。そうこうしているうちに市の財政の関係でしょうか手入れが行き届かず、水草の類がはびこり絵にならない池になってしまいました。
　ところが今年、モチーフを探して訪れてみると３分の２が綺麗に清掃されていて、モネの池が再生されていました。水彩絵具で曲がりなりにもどうにか描けるようになりました。

賑わい（ヴェネツィア）　水彩F6

　観光客で一番賑わうリアルト橋ですが、イーゼルを立てる余地がありませんでした。干潟の中に浮かぶ円形のベネチア島は、中央に逆S字状の大運河が走っています。中間に位置し地面も高いので、古来から市場などの商業で一番賑わうリアルト橋から見下ろす光景ですが、イーゼルを立てる余地がありませんでした。

アドリア海の真珠（ドゥブロヴニク）　水彩F4

　アドリア海の青と城郭都市のオレンジの対比、背後のスルジ山から見下ろすこの光景に憧れて思い切って渡欧しました。

大運河（ヴェネツィア）　水彩F6

　一番のスケッチポイントとして楽しみに訪れたアカデミア橋ですが生憎工事中でした。カメラの液晶画面を下方に折り、背伸びして辛うじてデータだけは取ることができました。正面はサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会です。

ドームと尖塔（ヴェネツィア）　水彩F6

　世界で一番美しいと思っていた憧れのサン・マルコ寺院を訪れることができました。ドームと半円形の極彩色の壁画が特徴でしょうか。広場の真ん中にイーゼルを立てて気の向くままに描くことができました。

夜明け（ヴェネツィア）　水彩F6

　薄暗い中にホテルを出ると同時に、けたたましい騒音。ゴミ収集船のエンジン音で、運河の町の一日が既に始まっていました。

城郭都市（ドゥブロヴニク）　水彩F6

　暑い初夏の一日でした。城壁から外に出ると木立のある小さな公園がありそこからの眺めが良かったので涼を兼ねて描きました。

コトル湾　（モンテネグロ）　水彩F6

　ドゥブロヴニクからはバスで2時間で行けるというので国境を越えてモンテネグロに入りました。コトル湾の果てしなく深く入り組んだ複雑な地形に対する驚きもさることながら、ジーパン姿の長距離バスの運転手がロックの音量を上げて運転している姿の方が印象に残っています。

朝日を浴びる木花　（モンテネグロ、コトル）　水彩F6

　石造りの薄汚れた建造物に対して美しく潤いのある木花が目に留まったので描きました。左から朝日が差しているにも拘わらず石垣が妙に明るいのは、向かいの外壁からの反射光によるものでしょう。

広場　（モンテネグロ、コトル旧市街）　水彩F6

　クロアチアのドゥブロブニクからバスで国境を越えて数時間、ここはモンテネグロのコトルという世界遺産の旧市街です。隆起による2億年前の石灰岩の地層に建つ旧市街は、古代からヨーロッパ故の複雑な歴史を辿りましたが、40年前の大地震では半分以上が被災し、絵の聖トリプン大聖堂（都市の守護聖人トリプンに捧げられたロマセスク様式のビザンチン建築、1166年建築）も部分的に被災したそうです。
　イーゼルの傍らでパスタを食べていたのですが、ポリスに注意されてレストランのテーブルへ。中世の乾燥した石の街、埃っぽく薄汚れた光景は、私のような汚く濁った絵に合うのではと。左奥の2棟は画面上の繋がりを考えて付け加えました。